プレミア切手になる理由
発行枚数が少ないもの
昔の切手というと、つまり現在は発行されていない切手のことです。切手買取に限ったことではありませんが、市場は需要と供給のバランスで成り立っています。流通量が少ない切手は需要が大きくなりやすいため、高く買い取ってもらいやすくなります。そもそも当時でさえ発行された枚数が少ないタイプの切手であれば、想像以上の高値で取引されるケースも。たとえば、エラー切手は世の中に出回ることが少ないため、特に高額で取引される種類の一つです。
現存枚数が少ない
当時の発行枚数が多くても、何かしらが原因で現存枚数が少ない切手も存在します。発行枚数にかかわらず、現存枚数が少なければ希少価値も高まります。たとえば、戦争や災害などでやむを得ず大半が焼失してしまったのが理由で希少性が高くなったのが「菊切手」と呼ばれる種類です。これ以外にも、明治時代から大正時代にかけて発行された切手は現存枚数が少ないとされており、現在でも高値で取引されているものは少なくありません。
中国切手
中国切手とは、その名のとおり中国で発行された切手のことで、比較的最近発行されたものです。日本で高額買取されている切手よりもさらに高値がついている点が特徴です。特に高額な中国切手としてもっとも有名なのが、1980年に発行された「赤猿」と呼ばれる切手です。赤猿は中国で初めて発行された年賀切手であり、発行された文化大革命後の混乱が続いていました。赤猿の相場は、並みの保存状態でも10万円にのぼることも珍しくありません。