希少性があり高値で売れる「消印」の種類

特殊通信日付印(特印)

万博や国民体育大会など、国家的記念行事の際などに発行される消印が「特殊通信日付印(とくしゅつうしんにっぷういん)」です。直径36ミリの絵入りの消印で、赤茶色のインクで押されます。また、記念切手の発行日に、その切手にちなんだイラスト入りのものが押されることもあります。特印には、「手押し」と「押印機」の2種類があります。押印のためには事前に郵送にて依頼するか、使用局に赴くかなど、通常とは違った手続きが必要です。

小型記念通信日付印(小型印)

特印を使うほど大きな行事ではない地域の記念行事の際などに使われるのが「小型記念通信日付印(こがたきねんつうしんにっぷいん)」です。直径32ミリの消印で、赤茶色のインクで押されます。イベントによって使用期間が異なり、他の記念印と比べて小型であることが特徴です。小型記念通信日付印は、1934年5月22日に使用されたのが起源となっており、徳島県小松島築港峻工記念で「図案文字入通信日付印」が押印されました。

風景入通信日付印(風景印)

観光などの記念となるよう、その土地の名所などを描いた特別な日付印が「風景入通信日付印(ふうけいいりつうしんにっぷういん)」です。直径36ミリ以内が基本の形ですが、変形印として地域の特産品などをかたどったサイズのものもあります。この消印で高価買取が期待できるのが、1872年(明治5年)以前の実消印が押されているものです。ただし、切手が発行された初期のものであるため、現存しているのはほとんどない消印でもあります。