代表的なプレミア切手

見返り美人

日本国内で発行されたプレミア切手の代表格とも言えるのが「見返り美人」です。江戸時代の画家である菱川師宣の浮世絵の作品をモチーフとした切手として知られています。当時としては珍しい縦長かつ、縦6.7センチ、横3センチという大きめのサイズが特徴です。発行枚数は150万枚ですが、購入希望者がはるかに多かったため、現在では希少価値が高く、高値で取引されています。平成3年に復刻版が登場していますが、価値が高いのは昭和23年に発行されたものです。

ビードロを吹く娘

江戸時代に活躍した喜多川歌麿が描いた浮世背をモチーフにした、町娘がビードロを吹いている姿がデザインされている「ビードロを吹く娘」も希少価値の高い切手として知られています。昭和30年に、切手趣味週間に発行されるなかの一つとして登場しました。同じく趣味週間シリーズとして発行された見返り美人などに比べると発行数が多く、実際に博物館でも原本を見ることができます。そのため、希少価値や買取相場に関しては少し劣りがちです。

赤猿

正式名称は「T46 年賀切手(申)」と言い、そのデザインから「赤猿」の名称で親しまれている中国切手です。1980年に中国で初めて発行された年賀切手で、バラ切手でも10万円前後の価値があります。そのため、贋作も数多く出回っているため注意が必要です。中国切手は赤猿以外にも文明切手などが希少価値の高い切手として知られていますが、先の理由から、中国切手に精通した店でなければ、その価値に見合った買取価格を提示されないことがあります。